"La siesta del ciprés"を制作していた頃は、今でもだが、音楽を聴きながら眠りにつく時に 起こる感覚にとても興味を持っていた。スペイン語で「duemervela」は 軽い眠りという意味で、完全に眠っていない状態;霧と明晰な状態の合間のテリトリーである。 「duermevela」の中で音楽を聴くと、私たちを洞察力や記憶に溢れたメロディーの世界に導いて くれる。それが"La siesta del ciprés"の世界である。 長い間、私は10年以上も古いPCを使って制作している。そのため、録音の過程はとても遅く、 骨が折れる、時間を要する作業だった。このアルバムは工芸品として シンプルなものへの探求である。カセットテープの音で寓話を作ったかのような、私が想像する 美そして素朴さへの愛である。